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1 と 2/1 の聖夜 第1話
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【序章】

これは、海岸通りの小さな街で生まれた物語。
今からちょうど3年前の頃の話だ。

夕暮れ時、私は雪の積もった砂浜を歩いていた。
誰も汚すことの出来ない真っ白な世界の中心に立っていた。
一歩一歩踏みしめるごとに、私の存在を示す足跡が生まれる。
「森羅万象」が手中にある気がした。

美しい”自然の摂理”に魂が奪われていた。微動だにできなかった。
だから、ふと気がついた時には、既に3時間は経過していただろうか・・・。

私は凍てついた体を温めるために近場のショットバーに入った。
顔馴染みの友人達が先に杯を傾けていた。
隣に座って、雪の国の酒「ズブロッカ」をストレートで飲み干す。
今度はさっきと打って変わって、体が芯から温まってくる。
頬にも赤みが差してきた。

酒で気分が高揚してきた。
こうなると寂しがりやの私は人肌が恋しくて仕方がない。
私は友人達を半ば強引に誘って、場末の目立たないお店を目指した。
そこは地理的問題の故、まれにしか行く事はないが、
店長もスタッフの顔馴染みなので、私達にとっては大変居心地が良いのだ。

お店に入ると見慣れない顔が並んでいた。(おっ、新しい子、入ったんだ?)
すぐさま、店長が満面の笑みで私にご挨拶に来て下さった。

「常蓮さん、今日は新しい子が入りました。ご紹介させて下さい。」
『あ、宜しくお願い致します。』

そして私は、この物語の主人公「Mirry」に出会うことになる ―――


常蓮さんの投稿
1 と 2/1 の聖夜 第1話完


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