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| J物語 1話 |
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”マリポーサ”が代名詞となっている私だが、数年前に真剣な恋愛を経験した。 今では「最愛の友」でもある彼女の物語を綴って見る事にした。 【序章】 夏の対極に冬が存在する様に、私の対極にも誰かが存在するのかもしれない。 200X年の2月――。冬将軍がまだ東京に滞在していた。 喉が渇いていた。何を飲んでも満たされる事は無かった。 餓えていた。何を食してもやはり満たされなかった。 ぬくもりが欲しいとも思った。 だけどそんなもの、世界中の何処にも存在していなかった・・・。 当時、私の恋人であった「R」は、久しぶりに私を熱くさせたPnaの1人。 タレントにしては珍しく、正真正銘の処女であった・・・。 出会ってからわずか1月。短期間であったが相思相愛となった二人。 帰国日までの時間を大切に、本当に大切に過ごしてきた。 時間の有限性は無情なもので、そのRもとうとう日本から飛び立ってしまっていった・・。 楽しかった思い出とぬくもりだけをこの地に残して・・。 幾度も経験しているとは言え、別れというのは辛いもので、 空洞化した私の心は、窓の外を吹く風よりも冷たく乾ききっていた。 私はオフィス側のメインストリートに一人立った。そして両手を広げて天を仰いだ。 目をつぶり意識を集中させ祈った。この街に残された、わずかばかりの彼女の存在感。 その全てが私に集まるようにと・・・。 吐く息だけが、ただ真っ白だった・・・。 常蓮さんの投稿 J物語 1話完 |
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