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ディナ...君を忘れない−6話
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話はちょっとだけそれて、この頃から数年前に遡る。

初めて連れて行かれたPP、嵌りに嵌ったPnaがいた。
追いかけて初めてフィリピンの土を踏んだ。
家族は、本当に暖かく迎えてくれた。
沢山の姉妹、掘っ立て小屋のような家・・
貧しいながらも精一杯のもてなしをしてくれた。
ホテルはキャンセルして泊まれと言う。
僅かのスペースに2人の寝床を準備してくれた。

初めて知らされる現実、ギャップ、フィリピンの家族。
胸がいっぱいになった、それと同時に自分がとても嫌な存在に思えた。
正直言って、恐かったのだ。この家族を養っていく事になるかもしれない事を・・
そしてギブアップ、若かったとは言え今でも後悔が残る。

どうしてあの時、、、と

彼女はそれからも数回系列店に来日した。話を聞くたび心が痛かった。
ギブアップを告げた時、落胆、諦め、いろんな感情を含んだ彼女の目と
あの日ディナのそれとダブったのかもしれない。

ディナはとっても可愛くなった。
私には益々愛しい存在になっていった。
ただそれは、男女のinloveとは違った感情に近かった。
そう、本当の妹のような家族愛に近いものだったと思う。
今思えば、青臭くて笑われそうだが
ここにいる間だけでも「僕が護ってあげる」そんな気持ちに間違いなかった。

休みの日はアテ達も引き連れて、食事や買い物に行った。
ディスコにも行った。踊るディナの無邪気な笑顔が眩しかった。
お店でも、明るく振舞えるようになった。
相変らずの友人達の馬鹿騒ぎに、コロコロ笑った。

ディナ 素敵になったね・・・・

日本での最後のお休みの日が来る。
「どこに行きたい?」
「・・・・・・」
「どこでも連れて行ってあげる」
「アトデ・・・」

結局ディナが望んだのは買い物でもなくお出かけでもなかった。
「アパートニ キテ 7ジ・・・」
「アパート?大丈夫なの?」
ディナは小さく頷いた。
横にいたアテがウインクする。
「ダイジョウブ、1ジマデネ・・フフ」
どうやらアテ達も一枚かんでの事のようだ。

その日の7時、アパートのドアの前に立った。

ノックをすると、ニコッと微笑みながら彼女は部屋に入れてくれた。
何もない部屋、小さなテレビと小さなテーブルだけが有った。

ちょっとはにかんだような表情で、ビールとポテトチップを持って来てくれた。
壁に背中をもたれさせて座った。
ディナも隣りに同じようにして座った。


ハロさんの投稿
ディナ...君を忘れない−6話完


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