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ディナ...君を忘れない−4話
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Kと私と男、3人で店に向かった。
他の友人は一足先に店へ走っていった。
歩きながらKがその男に説教めいた事を話している。
私は黙って歩いた。
顔が凄く熱かった、白いシャツに沢山の血痕が付いていた。

店に先に帰った連中が報告をしたのだろう、私達3人が店に入ると
ワッとみんなが集まってきた。
一瞬の沈黙・・・・Aちゃんが泣き崩れた。
みんな一点を凝視して固まった表情をしている。
ディナの目も大きく見開いてた。
「顔・・・洗って来いよ」Kが言った。

トイレの洗面台に有る鏡に映った私の顔
「アハハハ・・・こりゃ酷いわ・・・」思わず笑ってしまった。
目の横、鼻から出血している。特に目の周りは内出血で赤紫になっていた。
アテが氷やお絞りを持って来てくれた。
「クヤ ダイジョウブ?」
「ああ、大丈夫!でもさ、パンダみたいだねアハハ・・」笑って見せた。
アテはほっとしたような表情になってクスっと笑って出て行った。
アテと入れ替わりにディナが入ってきた。
目から涙が零れていた。「ハロ・・・・ドシテ・・・」
シャツの裾を両手で掴んで、顔を私の胸に付けた。
「アハハ、何でも無いよ。大丈夫、大丈夫・・」
「でも、ディナ初めてだね、ハロって呼んでくれたの」
ディナは何も言わずに頭を少し振っただけだった。

トイレから出るとAちゃんが飛んできた。
「クヤ〜〜・・ゴメンナサイ、、ゴメンナサイ・・」
「アコキライヨ マエノオミセモ・・・・」後は言葉になっていなかった。
別にAちゃんが悪い訳ではない。
「大丈夫だから、心配しなくて良いよ」
「おい、とりあえず上に上がって休め」友人Iが言った。

2階の座敷に上がると、テーブルの上には飲みかけのビールやつまみなどが
そのままになっていた。
誰のか分からないけど、目の前にあったビールを一気に飲んだ。
「オサケ ダメ・・・チョットマッテ」
ディナが出て行った。

少しするとアテが氷、お絞り、洗面器を、ディナが冷たい水を運んで来た。
友人Iもやって来た、
「全く、おまえもなにやってんだか・・・けど珍しいな喧嘩するなんて」
「喧嘩ねぇ〜・・・アハハ、ごめん心配かけて・・」
「俺らは良いけど、ディナに謝れよ凄い心配してたから」
「ああ、で、Kと他はどこ行った?」
「今、あっちの部屋であいつと話してると思う」
「そうか・・・」

「ディナ、ハロを頼むね」と言ってIもあっちの部屋へ行った。
氷とお絞りで顔を冷やす。暴れてホッとして酔いが急に回ったのか
一気に身体から力が抜けた。
「ココニ・・・」私の身体を横にさせ、膝枕をしてくれた。
そして冷たいお絞りを顔に掛けてくれた。

暫くすると、友人達が帰ってきた。
「あいつ最悪やね〜!」
Aちゃんも一緒だったようで、いろいろ話を聞いたらしい。

話はこうだった、前の系列店でAちゃんのお客さんだった彼は
やがて、今で言うストーカーのように付きまとうようになったようだ。

お店でも他のお客さんとAちゃんの事でもめたりした。
恐かったり、気持ち悪かったりで嫌がっていたのだが埒があかず
オーナーに頼んでこっちへ移してもらった。 (その系列店までは、車で2時間半程かかる)

向こうのお店では、急に帰国した事にしたのだが 突然今夜やって来て、「どう言う事か」と詰め寄った。
指名の御客さんも有ったし、ママが適当にあしらうから良いよと言ってくれたので
ほったらかしにしていた。そして私と仲良さそうに話しているのを見て
自分からAちゃんを引き離したのは私だと勝手に思い込んだと言う訳だった。

「で、後はどうしたの?」
「あいつは二度と来ないように約束させて帰した、今度この辺で見かけたら
俺らも只じゃすまさんぞって、脅しといたからだいじょうぶやろハハハ」
「Aちゃんは?」
「ママの所にいる」
「そうか・・・良かった、ありがとな」

確かにAちゃんがここにいる間は大丈夫だろう、何せ殆ど毎晩のように
誰かがあの店にいるのだから。

「しかし、おまえも良かったじゃん。愛しのディナに膝枕かぁ〜!?アハハ」
「はぁ〜・・アホらしい」笑いながら、ビールやおつまみをたいらげていく。
一緒に店を出たPna達もホッとしたのか、幾分かはこちらを気にしながらも
食事を楽しんでいる。

「さ〜て・・我々は退散するけど、おまえはもう少し休んでいけよ。」
「じゃ〜ね〜!  あ、おまえの分もお祝いに払って行ってやるよ!」
「は〜っ、今夜はハロのハッピーナイトってかぁ〜」「あほらしぃ〜〜!!」
みんなで爆笑しながら友人達は帰って行った。

急に静かになった。
お絞りを取り替えた後、ディナは私の手を握った。

そして、、、

「アノネ・・・」今まで自分からは話さなかったディナが
話を始める、自分の生い立ち、日本に来た訳・・・
顔に当てられたお絞りの上から、ポツッ ポツッっと何かが
当たる感触がした。

ハロさんの投稿
ディナ...君を忘れない−4話完


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