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べらんめぇ口調のAnnちゃん
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私の少ないPP経験の中で、

 忘れられないAnnちゃんというPnaがいます。
Annちゃんは、後に私のショータとなるConnieとはバハイで同室、ベテランでアテ的存在の娘でした。 外見はもろ日本人でややコギャル風な雰囲気、おっきな目のファニーフェイス系、割と大柄で明るく活発そうな印象。 日本語はペラペラで、何故かいつもべらんめぇ口調風でした。 2回目にその店に行った時、店内でAnnちゃんが電話営業をしているのをたまたま聞いてしまったのですが…。

「なに? 胸? 胸触りてーのか? 胸ぐらいいくらでも触らしてやるよー!
 あっはっはっはー! はやくおいでー!」
<ガチャ>(電話切る)
「全くしょがねーすけべおやじだなー!」
ってな感じ。。。正直、なんでPPで日本人が働いてるんだろう、と思いました。 PP不慣れだった私がFTだったConnieにイレ込み始めた頃、Annちゃん達 ベテランババエは私を客として繋ぎ止める色々な術をConnieに伝授していた様です。 Connieは日本語もほとんど喋れなかったので、電話する時は、横に必ずAnnちゃん達がいる気配がしてました。 当時、「サビシイ」「アイタイ」「オミセ、キテ」などの言葉は、Annちゃん達が言わせていたことは後になってConnieも認めています。

Connieと出会って

 3日連続でお店に行った翌日、私が会社に携帯を置き忘れ、着信履歴に何十件ものConnieのバハイの番号が残っていたことありました。 その次の日、「Connieは心配して寝れなかったんだよ。毎日電話しなさい」と私を叱りつけたAnnちゃん。その2日後に、

「Connieに携帯買ってあげなさい」
と言ってきたのもAnnちゃんでした。
しかし、Annちゃんはベテランの割にはお客さんは少なく、私がConnieと同伴して入店すると、よくウェイティングテーブルに座っていました。 ウェイティングテーブルで他のババエと騒ぎ、大笑いしてスタッフにたしなめられることもしばしば。 でもしゃべっていない時の無表情な彼女は少し寂しげでした。また、他のババエとは違い、決して私に「友達、紹介して」とは頼みませんでした。 ペナルティなんて怖くない。というか、店のスタッフに対してもちょっとナメタ態度がしばしば見受けられ、ジーパンや短パンで仕事してる時さえありました。

 しばらく経ったある日、私とConnieがステージで歌っていると、ウェイティングテーブルに居たAnnちゃんが大笑いしていました。 私は、自分が笑われたと感じ(その頃は出費がかさんできて、オレってカモ?という不安や苛立ちがありました)、カチンときて、歌い終わった後Annちゃんの横を通り過ぎる時、

What's funny?
と言い放ちました。Annちゃんは「え、何?」という感じだったので、私の考え過ぎかなと思い、「何でも無い」と言ってAnnちゃんを後にして席に戻りました。 Annちゃんはその後、何回か私の方を訝しげに見ていました…。明後日、同伴して、Connieが着替えに席を立つと、初めてAnnちゃんが代わりに席に着きました。
そして開口一番、
「こないだ笑ったのは、あなたのことじゃないよ。」
と言ってきました。私が
「うん、たぶんオレの勘違いだね・・・。」
と言うと、お互いしばらく沈黙。そしてAnnちゃんは、ぽつりぽつりと話し始めました。
「あたしね、みんなには日本3回目って言ってるけど、本当は6回目よ。これ秘密。」
「あなたはConnieとマジにin loveでしょ。Connieもあなたのこと、本気よー。
in loveだから心配無いよ。」
「あたしの彼はねー、千葉よ。もう3年。でも今は遠いから全然会えないよ。」
「最近は電話してもなかなか出ないし、メールもあんまり来ない。」
「でも、来週のホワイトデー、こっちに来るよ。久しぶりに会うよ…。」
それまでは大笑いした顔と怒った顔と無表情な顔しか見せなかったAnnちゃんが、いつもとは違った顔を見せてくれた瞬間でした。 それから暫く、私は他のババエから何かと「What's funny?」と言われ、からかわれました。

ホワイトデーの日、

 私は出張で店に行けませんでした。夜にConnieから、サミシイコール入り、Annちゃんのことを聞くと、彼が来てて「very happy」の様子だと聞き、他人事ながらとても嬉しく思っていました。 それから数日後、Annちゃんは突然、遠くのお店にchangeになりました。 どうもお店のやり方について店長とケンカしていたらしく、反抗的だった数名のババエが一緒に飛ばされました。ほとんどのババエが次々に移動になりました。

 その後、Connieの携帯に来たAnnちゃんからのメールを見せてもらい、Connieの携帯で何回かAnnちゃんとメールのやり取りをしました。 Annちゃんからのメールは、Annちゃんらしく他愛ない内容ばかりで良く覚えてません。でも、いつも最後に「Connieをよろしく」と書いてあったこと。 そして、メールの中での私への呼掛けはいつも「BABY」で、「あー、オレのこと子供扱いしてんのかー。オレより年下のくせに。」と思っていたことだけ覚えています。 先日、車に置きっぱなしの古いカセットテープの中から、昔大好きだったジョン・クーガー・メレンキャンプを取り出し、環八の渋滞にはまりながら聞いていると、80'Sのヒット曲「Lonely ol'night」が流れてきました。

……She calls me BABY〜♪
…… She calls everybody BABY〜♪
……  It's a LONELY ol'night〜〜〜♪
ふと、Annちゃんを思い出し、「あぁ、あのときAnnちゃん、遠くに行っちゃって、やっぱり寂しかったんだろーなー。」 なんてしみじみ思ってしまいました。Annちゃんのことを思い出すといつも、「私みたいにならないように、ちゃんとConnieにやさしくしてあげなさい!」 と、Annちゃんに叱られているような気になります。もしAnnちゃんとの出会いがなかったら、その後、途中でConnieをあきらめていたかもしれません。ありがとう、Annちゃん。

Tricksterさんの投稿
べらんめぇ口調のAnnちゃん−完

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