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| アンティポロのJaneとの結婚 第5話 |
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滞在最後のディナー もうすっかりファミリーの一部に溶け込んで、こちらも気を遣わないし、あちらも気を遣わないという状況でした。しかし、このディナーが終わると結婚の許しを乞う最後のチャンスと思うと、ただでさえ腹がすいてないのに緊張してなおさら食欲も湧きません。 父親は食事の後、午後8時で愛人の元へ帰ってしまうので、両親の食べるペースを伺いながらタイミングを見計らっていたのです。 緊張するのは…両親に対してだけでありません。ここに着てから結婚のことについて口にしない Janeについても心配でした。 日本にいるときは結婚を心待ちにしている態度だったのに、そんな素振りを少しも見せないで、 あえてその話題に触れないようにしているようにも感じ取れました。 私はJaneの頭の中をあれこれと推測しました。「どうも、今は結婚をしたくない様子だ。それは何故なのか?実は男がいたのか? ○EXは有るのにどういうことだ?タレントしたければ結婚はしたって出来るのに?」などなど思いはグルグルと巡りました。 でも、彼女の考えもこの後はっきりするだろうと思い、一生懸命心を落ち着かせました。 ついにその時が…父親が食事を終えてリビングに向かったので、私も「アぁ〜! ブソッグ ナマン アコ〜!」と言って後に続きました。 父親は「明日帰るんだね!またおいでね!」と話し掛けてきたので「シェンプレ〜 ババリック アコ ディト」と返事をして会話が始まりました。 父親は早口なので何を言っているのか聞き取りにくかったのですが、解っても解らなくても「オオポ、オオポ」と適当に返事をしていたら結構ご機嫌になって話も弾んできました。 そして、、、、よしと思った私は「シャンガ パラ タタィ!(ところでお父さん!)」 「グスト コン パッカサラン アナック ニョ(あなた方のお嬢さんと結婚したいです。)」 と一生懸命覚えた古典的な求婚の挨拶など忘れて、単刀直入に気持ちを伝えてみました。 すると父親は少しトーンを落として「いいんじゃないか、彼女がそうしたいんだったら…」 と言うやいなや、Janeと母親をリビングに呼びました。役者が揃いました。 私はJaneに「僕らの結婚のこと話したよ」 と父親に話したことを伝えました。Janeはあまり表情を変えず、父親に何か言いました。 聞き取れませんでしたが、即座に父親が話し始めました。「彼女は未だやり残していることがある。土地はあるが、建物がない。それから、土地や建物があっても、仕事がなかったらどうする?家族がビジネスをやる資金もない。だから、もう一度だけ日本へ出稼ぎに行く必要があるんだよ!そうしたら結婚してもいいよ…」 私は「お金は私に任せてください。二人で皆さんを幸せにしてみますから…」と言いましたが「ウータンナロオブは嫌だから、彼女の最後の出稼ぎが終わる1年後まで待ってくれないか?」 と切って返されました。「Janeはどうなんだ?」と聞くと彼女はただ悲しそうな様子で黙っていました。 私の頭の中は…「どうも不自然だ…」という考えで一杯でした。 結婚したってビザが発行されるのは何ヶ月も後だし、結婚する手続きと並行してタレントで来日したっていいじゃないかと思ったのです。 Janeが何も言わないので、後ろ盾を失った私は言葉を無くしてしまい「ナインティンディハン コ ポ」と答えてしまいました。そして、Jane の部屋で彼女に問いただしました。 「俺と結婚したくないのか?」彼女は「あたりまえ!結婚したい…」「だって…」と言って悲しそうな顔をして黙り込んでしまいました。 私は「解ったよもう一回のコントラクトが終わるまで我慢するよ」と言って彼女を抱きしめました。 でも私は解ってなんかいませんでした。「どうも不自然だ、なんでもっと早く言わなかったのか?結婚するのが嫌になったのだろうか?」と疑問が走馬灯のように頭を廻りました。 心の中は落胆と疑問で…一杯でしたが、なよなよしていてもかえって彼女に嫌われるだけだし、突っ込んだ話をして頭にきても逆効果なので、聞き分けのいい男の振りをして彼女を抱きしめてい ました。すると彼女は私にむさぼるようにキスをしてきました。私のアナックは落胆とともに萎えていましたが、彼女の唇と体で元気になってきました。「ああ、やっぱ り真実として素直に受け止めるべきなのかもしれない…」と思った私は(本当に思ったか記憶に有りませんが…)もう彼女のボディへ突撃していました。 第6話につづく |
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